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小売業の仕組みと業務フロー全体像
インタラクティブ図解|スーパー・ドラッグストア

郡司 昇(小売DX合同会社 代表)

小売業の業務フローと、それを支えるシステム・データの全体像を、1枚の図で見渡せるツールを作りました。

出店準備から商品導入・棚割・発注・物流・POS販売・在庫管理・人時管理までの流れと、基幹システムや商品マスタがどこで参照され、どこで詰まりやすいかを可視化しました。

経営層・情報システム部・商品部・店舗運営部が、システム投資と業務改善を議論する「共通言語」として使えるよう、50社以上の小売DX支援に携わった郡司昇が設計しました。

スーパーマーケット、ドラッグストアの一般的なシステム全体像であり、異業種・異業態だと一部システムが簡略化されていたり、サブシステムが追加されますが、基本的な全体像は把握できると考えます。

パーツをクリックすると詳細が開きます。上部タブでフェーズ切替、検索で「欠品」「棚割」なども探せます。

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この図解でわかること

小売業の店舗運営は、複数の部門・システム・マスタが連鎖して初めて成り立つ。どこか一つのデータが欠けたり、部門間の連携が途切れたりするだけで、欠品・過剰在庫・棚札の不一致・作業の停滞といった問題が現場に現れる。この図解は、その連鎖を部門スイムレーン形式で1枚に描き、「どのシステムが何を担い、どのデータを持ち、どこに連携し、どこで詰まるか」を直感的に把握できるようにしたものだ。

6部門で業務がどうつながるか

図は、小売業の本部・店舗・取引先を6つの部門レーンに分けて、左から右へ業務が流れるように配置している。

業務を支えるシステムとマスタ

各業務の裏側では、システム/ツールと、その基礎となるマスタ/データが動いている。図では両者を形で区別し、クリックすると役割・主要データ・連携先・よく発生する課題・費用感まで確認できる。

中核となるのは、商品・売価・仕入・会計を束ねる基幹システムと、JAN・寸法・原価・売価・発注単位・取引先などを管理する最重要マスタである商品マスタだ。ここに、店舗マスタ・取引先マスタ・売価/企画マスタ・棚割データ(PTS)・在庫データ・人時データが連なる。たとえば商品マスタの寸法や画像が欠けると棚割ソフトの精度が落ち、帳簿在庫と実在庫がズレると需要予測・自動発注の精度が落ちる——といった「上流の不備が下流に波及する」構造が、この図を見るとつながって理解できる。

フェーズで切り替えて見る

上部のタブでは、業務の局面(フェーズ)ごとに関係する範囲だけをハイライトできる。

なぜ「全体像」が小売DXの出発点なのか

小売DXは、個別ツールを導入することではなく、商売の仕組みそのものを再設計することだ。その第一歩は、現場を知り、業務フローを洗い出してボトルネックを特定することにある。部門ごとの部分最適でシステムを継ぎ足していくと、マスタの二重管理や連携の断絶が積み重なり、「導入したのに成果が出ない」状態に陥りやすい。まず業務・システム・データを1枚でつなげて俯瞰し、投資と改善の優先順位を共通言語で議論することが、遠回りに見えて最短の道になる。

この考え方の全体像は、小売DXとは?現場起点で考える本質・進め方・落とし穴で、定義・業態別の課題・推進5ステップ・よくある失敗パターンまで体系的に解説している。あわせて読むことで、この図が「どの局面で効くのか」がつかめる。

郡司 昇

監修:郡司 昇(小売DX合同会社 代表)

小売DXコンサルタント・薬剤師。ドラッグストア経営、調剤事業のシステム・業務統合、EC事業の黒字転換、オムニチャネル戦略の策定・推進を実体験。小売現場30年超の経験をもとに、50社以上(2026年3月末時点)のDX・業務改革を支援している。

よくある質問(FAQ)

この図解では何がわかりますか?
スーパー・ドラッグストアの業務フローと、それを支えるシステム・データ(マスタ)のつながりが1枚でわかります。出店準備・商品導入・棚割・発注・物流・POS販売・在庫管理・人時管理までの流れと、基幹システム・商品マスタ・店舗マスタ・棚割データなどがどこで参照され、どこで詰まりやすいかを、部門スイムレーン形式で可視化しています。
どう操作すればよいですか?
図はドラッグで移動、ホイールで拡大縮小できます。パーツ(ノード)をクリックすると、その役割・主要データ・連携先・よく発生する課題・費用感などの詳細が表示されます。上部のタブでフェーズを切り替えると関係する範囲だけが強調され、検索では「欠品」「棚割」などの課題キーワードからも探せます。
対象とする業態は何ですか?
スーパーマーケットとドラッグストアを主な対象としています。EC・オムニチャネル・調剤レセコン・電子薬歴などは対象外とし、店舗運営を支える基幹的な業務・システム・マスタの全体像に絞って整理しています。
なぜ業務の全体像を可視化する必要があるのですか?
小売DXの出発点は「現場を知り、業務フローを洗い出してボトルネックを特定すること」です。部門ごとの部分最適で個別ツールを入れても、マスタの不備や連携の断絶があると成果が出ません。業務・システム・データを1枚でつなげて見ることで、投資判断と業務改善の共通言語ができます。

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